「アルーン」の意味

東洋と西洋が出会う場所。「古代の知恵」に抱かれる21世紀の発見。そして「身体は存在全体のなかでも最も偉大な神秘だ」とされる場所。

「アルーン」は、サンスクリット語で「暁の光」を意味します。それはまた「身体を通した内なる意識と繊細さの光」を広げていくことの比喩としても使われます。

スペイン、ラリータの夜明けの写真
ほぼ毎夏アルーンのトレーニングが開催されるスペイン、ラリータでの夜明けの風景

スペイン語で「AR-UN」は二つの単語から成ります:「Armonia (AR)」と「Universal (UN)」つまり「宇宙のハーモニー」です。

私たちにとって、アルーンコンシャスタッチは命そのものと同じ意味です。人間のタッチはとても幅広いトピックなのです。言い表せないほど豊かで複雑で、その潜在性と重要性は驚くほど多次元的です。タッチはつねに「この瞬間」にしか起こりえません——過去でもなければ、未来でもありません。そして、コンシャスタッチは決してテクニックにはなりません。なぜならタッチは常に今ここにあり、二つとして同じタッチはないからです。


意識的な(そして無意識的な!)タッチは、私たちのあらゆる感覚を出入りします。実際、私たちは手足でだけでなく、それよりもはるかに多くのタッチをしています。英語の表現で「touched(タッチされた)」は「感動した」を意味しますが、とても含蓄がありますね(訳注:日本語でも「心の琴線に触れる」と言いますね)。あなたが「誰それや何かに感動した」と言う時、それがどういう意味なのか理解していなくても使うことはできますが......

わたしたちの日々の営みはすべて「タッチすることとタッチされること」によって成り立っています。私たちの目は、見るものにタッチし、またタッチを受け取ってもいます。私たちの声や息は、他の人にタッチします。また私ちたちは、周りのあらゆる音のバイブレーションにタッチされています。食べ物は、私たちにタッチし、エネルギーを再生します。水がタッチします。暑さがタッチします。寒さがタッチします...... こんな感じで延々と続けられます。思考がタッチします:あなたの思考は、あなたの気分、筋肉、神経、心臓・ハートにタッチします。すると、こうした思考はすぐさま周りの人たちにタッチし伝わります。「愛」がタッチします。恐怖がタッチします。このことに瞑想してみてください...... 

アルーンコンシャスタッチのなかにあって、分かち合われている洞察や体験を、なぜ誰もが、学び発達させ、使えるようになる必要があるのか分かりますか? それは、この学びが健康的で、創造的で、瞑想的で、喜びにあふれた人生に欠かせない根本的なものだからです。

アルーンコンシャスタッチを通して起こることには、計り知れないほどの価値と錬金術のような可能性が秘められています。それにはさまざまな理由がありますが、「正しい教育」を用いれば誰もがこれを学び利用できる、と私たちは感じています。また、人の意識的な手、そしてその手で触れることで伝わり、光がもたらされるものは、存在全体の中でも最も神秘と奇跡に満ちたものの一つである、とも言えるでしょう。

あなたはこれまで、自分が周りの人々、動物、植物、物(物体)にどうタッチし、自分がそれをどう感じるかを、しっかり観察したことはありますか? 私たちの手は、私たちの内側の愛と気づきが、私たちの外側にあるものと出会い、やり取りする場所です。私たちの個人の歴史と現在の心理すべてが手の内にあるのです。平均的な人は、自分自身の手のなかにある生命力を「内側から」近しく感じて気づくということをわざわざ時間をかけてはしません。やってみると、あなたの人生が変わることでしょう。愛と気づきは一緒になってあなたの手を流れています。そして、どのようなことをしていても、つねに喜びをもたらしてくれることでしょう。

ですから私たちは、過去、現在、そして未来のすべての仏陀たち(光明を得た神秘家たち)に「ありがとう」と言うのです。コンシャスタッチ(意識的なタッチ)と人間のエネルギーフィールド(つまり肉体)がどのように瞑想と宇宙のハーモニーとの架け橋になり得るのかを、私たちに解き明かしてくれたことに。

Oshoの写真
Buddham sharanam gacchami(ブッダム シャラナム ガッチャーミ)
私は仏陀の足許に向かいます(私は仏陀に帰依いたします)
Sangham sharanam gacchami(サンガム シャラナム ガッチャーミ)
私は仏陀のサンガ——スピリチュアルなコミューン——に向かいます(私は仏陀のサンガに帰依いたします)
Dhammam sharanam gacchami(ダッマム シャラナム ガッチャーミ)
私は真理の法に向かいます(私は仏陀の真理に帰依いたします)

翻訳元:MEANING OF ARUN by Anubuddha