タッチ:忘れられた愛の言葉

わたしは、1975年から90年という15年間にわたって、光明を得た偉大な神秘家Oshoとともに暮し、学ぶ機会を得ました。彼が生前(Oshoは1990年 1月19日にボディーを離れました)、インドに設立した「Academy for Meditation, Spiritual Therapy, and the Healing Arts(瞑想、スピリチュアルセラピー、ヒーリングアートのためのアカデミー)」は、最も多元的な世界最大の「内なる成長」のためのトレーニングセンターでした。当時のわたしの仕事は、セッションし、ヨガを教え、リバランシングとクラニオセイクラルのトレーニングをリードすることに加えて、そのヒーリングアート部門を指揮することでした。あらゆる国々から、ありとあらゆる背景を持つ人たちが100人以上も集まり、セッションし、クラスをリードし、さらに長期のトレーニングを主催していました。こうした活動には常時5,000人以上の人々が参加していました。

At Osho Ashram, 1979, India.
1979年インド、プーナ。アヌブッダは前列左から二人目。

アルーンコンシャスタッチが生まれたのは、Oshoによる直接のガイダンスがあった、こんな開かれた環境においてでした。26年前のある春の夜、Oshoはごく少数の私たちに、人間のタッチと生命エネルギーについて語り、セッションを与え・受けるにあたって新しい手法を編み出すようにと助け舟を出してくれました。Oshoがシェアしていたことは、今なお重要で古びていません。彼の美しい言葉にチューニングすると、今だにその夜の「月下美人」の花の魔法のような香りを嗅ぐことができるほどです。そして、Oshoが話していたことは本当だし、実際にその通りだ、とわたしは心から言うことができます。

こうしたOshoの言葉には、あまりにも沢山の鍵の中に、さらに鍵が含まれています。わたしの琴線に深く触れるのは、タッチとは「忘れられた愛の言葉」だ、そして、マッサージによって深い瞑想へと導くことができる、というOshoの言葉です。つまり私たちは皆、この忘れられた言葉を「学び直す」ことができるのです。

アルーンコンシャスタッチのベイシックトレーニングは、タッチと瞑想という、この忘れられた言葉を参加者の皆さんが学び直せるようにデザインされています。現在も続いている人間の創造的なタッチの進化に捧げられています。私たちは「身体」と「意識」を生きる有機的統合体であると捉えるのです。アルーンは、人体への深い畏敬の念に根ざし、人間のエネルギーフィールドが持つあらゆる自然な働きと相互作用への愛と気づきを育みます。

コンシャスタッチは単なるテクニックではありません。それは「この瞬間」にタッチを直接的に感じることを学ぶものです。判断することなく、分析することなく、比較することなく。


2014年スペイン、ラリータ。アヌブッダ。骨格モデルと共に。