2020/05/12

片桐ユズルさんとアルーンコンシャスタッチを語る会



アレクサンダーテクニークを日本に紹介された第一人者であり、そして、古くからアルーンのお仲間としていつも私たちを応援してくださっている片桐ユズルさん。

「タッチについてたくさんのことをアルーンコンシャスタッチから学びました」とおっしゃいます。
「コンシャスタッチと出会っていなかったら、日本にアレクサンダーテクニークは伝わっていなかったかも」とも‥
去年の春に開催した「アルーンフェスタ」には、はるばる京都から駆けつけてくださり、今年の春は妙高高原リトリートでご一緒できることを楽しみにしていたのですが、残念なことに延期となりました。

今回、思いがけず、アルーンコンシャスタッチを語る会を持たせていただくことができたのは本当に嬉しいこと。5月11日の夕方、会の前半では、アルーンコンシャスタッチの日本での講師であるラサタ、カマラ、オーガナイザーのアディプリヤが、「ユズルさんとアルーン」についてユズルさんのお話をうかがい、そして後半は、急な呼びかけにも関わらず集まってくださった20名近くの方々と、一緒にお話を楽しみました。

「いま、ドキドキしている人はだあれ?」と(笑)、ちょっと緊張している私たちをふっと緩ませてくださるところから会は始まり、終始、アルーンへの愛情、感謝にあふれる言葉や笑顔をたくさんプレゼントしてくださいました。
ユズルさんのお声が今もハートに響いています。「こういうのを声のタッチっていうのかな、と感じながら聴いていました」という参加者の声も。まさに、そんな時間でした。みなさんにもぜひ動画で、そのお声をお届けしたいと思っていますが、まずは少し昨日のお話を。

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アレクサンダーテクニークのトレーニングを受けていたんだけど、いくらやってもダメだったの。何をやってもNO、NO、と言われてね、それで、もうアレクサンダーテクニークの教師になるのを諦めようかと思って、絶望に近かったんです。その時に、どういうわけかアヌブッダの(アルーン)コンシャスタッチに出会ったのね。
それまで私は、アレクサンダー流にいうと目的意識、に走りすぎてたんですね。この人をなんとかしてあげたいとか、よくしてあげたいとか、それで一生懸命になりすぎて、大切なことを忘れて突っ走っていたと思うんです。それで、コンシャスタッチのグループに行ったら、な〜んにもしなくてもいいじゃない。それでよくなっちゃったわけ、お話にならないでしょ。アルーンはいいよ〜としか言えないの。

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繰り返し、繰り返し、アルーンはいいよ、信頼できる場だからね、アヌブッダにありがとうを伝えたい、とお話くださりました。ユズルさんはよく、アルーンは「YES」でしょ。とも。NOではなくYESの場であることがユズルさんにタッチしたのかも。

そして最後は、参加者の質問を受けて、今のコロナのことにも話が及びました。
コロナウィルスが世界中に広がって、多くの人が死んだり、家族が亡くなったりといったことに直面が起こり続けていることについて。

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困りましたね〜。ただ困っていますね。
でもやはり、死に方というのを考えざるを得なくなりますね。
でも、こういう死に方がいいとか、ジャッジできないよね。ジャッジしないでおきたいですよね。
自分はどんな死に方になるかわかんないですから。

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「死に方はジャッジできない」という一言をかみしめています、とカマラ。
ラサタからは、「今のコロナの状況にしろ、今起こっていることをジャッジしない、それは、いいとか悪いとか、私たちがジャッジすることではなくて、その瞬間、瞬間にいて、学べることを学んでいく。私たちは普段、アルーンのタッチの中でジャッジしないということを言うけれども、それは日々の生活の中でもそう。ジャッジしない、あるいはジャッジしていることに気づいている。それが本当に大事だなということを改めて思いました」。

ユズルさんの溢れる愛のなかで、参加したそれぞれが、YESでいる、ジャッジしないということに思いを馳せる貴重な時間になりました。
ユズルさん、ありがとうございました!