2010/07/29

痛みからの解放 in スペイン ラリータ

カマラの写真Kamala, 2010.07

この7月のアルーンコンシャスタッチ・アドバンストレーニングに今まで何回参加したのだろうか?
改めて振り返ってみると、毎回、毎回、同じトレーニングを繰り返しているという感じは全くなく、全く新しいものを体験している。

アルーンコンシャスタッチが進化しているせいもあり、アヌブッタとアナーシャが提供してくれる知識が新しいこともたくさんあるのだが、参加者が毎回違う顔ぶれで、参加者と、学習プルグラムと、瞑想などと、もちろん私も変化しているから、その間に起ってくるエネルギーの波動が毎回全く違う。

この2010年7月のトレーニングで一番印象に残っている人はオルガというマラガから来ている女神のように美しい女性だった。
彼女は数年前に大きな事故で片足の膝から下を無くしてたので義足を普段はめて歩いていたその姿は、普通で、何も言われなければ、誰も気がつかなかったくらい、足を無くしていると言う劣等感というかが全くなく、もちろん壮大な悲しみと体験したのだろうが、それを完全に乗り越えてきた人なのだ。
アヌブッタはオルガをクラニオのセッションのモデルした。

そのセッションでは、過去の体験からの感情のリリースでドラマチックになるのではなく、瞑想そのもののセッションだった。静寂の中に深いヒーリングが起こった。セッションをする側のアヌブッタのタッチの慈悲の深さと、セッションを受ける側の痛みに抵抗したり避けること無く全面的に受け入れる受容性が見事に調和された、まさにアルーン コンシャスタッチ。言葉を変えれば、意識的なタッチによってもたらされた、人生の新しい夜明けの(目覚め)。

そのセッションが終わった時かの女は、「モウ無いはずの足があるのを感じた。そして、事故のときの足の痛みをセッション中に再び再感し、そしてその痛みが感情と共にゆっくりと消えて行った。」と語っていた。
もちろん普段から美しい彼女なのだが、セッション後はまるでオーロラのベールをまとったかのようにきらきらと輝いてた。

この7月のトレーニングは毎日皆が一瞬一瞬に生きていた。
日本からは3人参加者がいた、1人のヴィリンダは初めての一人旅でやっとトレーニングにたどり着いた。
彼女も自分の感情の痛みや、日本人としての条件付けを観照することにしっかりと向き合っていた。
毎日、新たな自分の気づきにクリスタルのように澄んだ涙を流していた。
日を重ねるごとに顔がつやつやとしてきて、大きな声で笑うようになった。
同室だった同じ日本人のピパサが調子を崩した時に、自分のことだけでも大変なのに、寝込んでいるピパサにお水やフルーツをせっせと運んで看病していた姿は慈愛に満ちていた。
日本人3人と、ドイツからのラサタと私の合計5人の日本人はさりげなくお互いにいたわる感じはとてもやさしく温かかった。

私は毎回コースで痛感するのは、アヌブッタとアナーシャの存在の大きさだ。
参加者と同様に自分の痛みや条件付けを観て受け止めているその姿は謙虚で、頭が下がる。
そして自分の否を隠さない所もすごいと感じる。
彼らはもちろんグループをリードしてくれているのだが、私たちと同様にトレーニングの参加もしている。だから何も特別な存在でなくなり、本当に一緒に色々と起こることを感じてくれている。
まさにエネルギーをシェアしているのだ。
だから、私たちも一緒に信頼して深い、深い未知の部分を開拓にしていけるのだ。

2010年7月のアルーンコンシャスタッチ「痛みからの解放」はボディーワークのトレーニングのではあるのだが、それ以上に瞑想のトレーニングという感じだ。
もっとわかりやすく説明すると、一瞬一瞬の自他ともに起こるエネルギーを意識して生きることを学んだ長い人生のたった13日間ではあったが、本来の自分のエネルギーを生きるために新しい人生をスタートするための大いなる変容の日々だった。

with love Kamala