ラサタです。
こちらミュンヘンでは、まだ時々雪ですが、鳥の声や木の芽のふくらみに、そして自分の軽い足取りに、春がすぐそこに来ているのを感じます。
最近のマイブームは、何十回目かになりますが、再び、『足と親しくなること』つまり『大地と仲良くなること』です。
足と言っても、脚全体、股関節、坐骨、仙骨を含む腰、腹、大地とつなげてくれる根っこの部分全部のことです。どこにいても、今いる場所にしっかりとグランディングするためにも気づきを向けたい大切な場所ですね。
自分の関心にシンクロしてか、この頃、アーシングセッション(大地に根ずく)10回シリーズの依頼も多く面白いです。
私もドイツと日本を行き来し、旅が多いので、行きたいところに運んでくれる足腰には感謝してもしきれません。
足湯や、お気に入りのオイルでのマッサージ、ストレッチ、足の向くままに散歩したりして自分の足になるべく話かけています。
先日のこと、雪道が凍ってつるつるになっていたことがありました。登山靴を履いていたのですが、それでも滑りやすく恐る恐る気を付けながら歩いていると、通りすがりのお婆さんから声を掛けられました。怖いから一緒に歩いてくれないかと。
えーっ、この状態では2人してすってんころりんしかねません。
かといって、お婆さんを突き放すわけにもいかず。。
そこでお婆さんと、こんなことを試してみました。
まず、怖いと感じていることを自分に認めてみます。
それから、深呼吸して足の下にある雪と氷を通して、
大地に体重が降りていくのを感じます。
意外と柔らかくて温かい感触の中をずっと降りていけました。
一旦今いる場所にくつろいで、支えてくれる大地に身を任せてみると、今度は大地からエネルギーが足と背骨を通って上がっていくのが感じられます。へっぴり腰だった背筋が伸びて、全身のスペースが広がります。
足元が安定し、全身とのバランスが取りやすくなり、つるつる滑りながらも、何だか行けそうな気がしてきました。
そして見知らぬお婆さんと腕組みしながら、つるつる雪道を2人で楽しく歩くことができたのでした。コンシャスタッチウォーキングは温かいなぁと思いながら。
昔こんなこともありました。
スペインの岩山を何人かで登った時のこと。
しかも水着にルンギ(布)一枚とビーチサンダルで。
スペイン人の友人たちは、びゅんびゅん岩を駆け上がっていくではありませんか。その姿はまるで野生のイベリコ山猫のよう。
私も岩登りは好きですが、なぜかこの日は恐くて足がすくんだのです。これ以上恐怖を抑えて登り続けるのは危険だと思ったので、友人たちに、私は恐くて先に進めないからここで待つと伝えます。
私は、登るのをあきらめ、その場にへばりつくように腰をおろしました。土に触れ、草の心地良さと空気の静けさを感じているとだんだんと落ち着いてきて、まわりの風景を見る余裕がでてきました。
すると突然、怖いという感覚が大地に吸収されたかのように無くなっていることに気付きました。同じ風景が違って見え、怖かった岩場が何ともなく、立ち上がってみると、すっと立てるのです。
あの恐怖は何だったのかと思うほど、全く怖くなく、それどころか、活力が湧いてくるのです。私はさながら日本カモシカになった気分で岩場をぐんぐん登り始め、友人たちにまもなく追いつくことができました。
長々とお話しましたが、言いたかったことは、大地にくつろぐことに不思議な力があるということです。
不安な時、怖い時、きっとこれをすれば安心できる、もっとこうなれば自信がもてると、不安や焦りを覆い隠して先へと突っ走りがちです。
恐いまま、不安なままで、大地に身を任せればよいのです。何かするのをやめて、一度ストップして、今いる場所で足を感じてみることです。常に私たちを支えてくれている大地のタッチを受けとってみてください。
こういったことは、些細なことのようですが、小さな気づきが、身体だけでなく、心や魂にも驚くほどのポジティブな影響をもたらすのが体験できると思います。
東京の2日間のコースでは、都会にいても、日常の中で大地とつながること、今この瞬間にくつろぐコツを得ていきましょう。これは自分を信頼する大切な鍵のひとつになります。
妙高高原のコースでは、春の大地のエネルギーに抱かれ、人間の身体という自然に8日間かけてじっくり繋がっていきます。それは生命の神秘に触れる興味深くて壮大な内なる旅の新しい始まりになるでしょう。
同じ地球の大地に住む友人たちへ愛を込めて、 ラサタ
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アルーンコンシャスタッチ
ACTJ認定アルーンラヴァー養成コース
東京コース:4月3日(金)4日(土)
妙高高原コース: 4月26日(日)〜5月3日(日)
詳細はこちら⇒ http://arun2015gw.blogspot.jp
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