2014/10/11

喜ばせようとしない

ラサタの写真こんにちは、ラサタです。

私はドイツでアルーンコンシャスタッチのセッションを日々しています。
アルーンを知ってくる人や、和尚の瞑想を知ってくる人もいますが、多くは、腰が痛い、股関節や膝に問題がある、首や肩が回らない、頭痛持ち、むくみを取ってほしい、関係性や感情的なクライシスで行き詰っている、などなど様々な理由で人づてに来てくれた人たちです。でも私はどんな人にもアルーンのタッチをしています。

ドイツに来たばかりの頃、スパでマッサージをして働く話が友人からきました。ラッキーと思ったのですが、友人いわく、そこでは、内側を観るとか、感じてとか言ってはいけないというのです。黙って固い筋肉をぐいぐいほぐしてマッサージしていればいいからと。それを聞いて、私には無理と思いすぐ断りました。

それからまもなく、日本に2か月ほど帰ったとき、友人のマッサージサロンで短期間お店を任される機会がありました。当時私は、インドや日本の瞑想センターか、スピリチュアル系の人にしかセッションの経験がなかったので、一般のマッサージサロンを体験するのは非常に興味深いものでした。

自分のスタンスを変えずに、どんなふうにできるのか、実験してみようと思いました。特別なことではなくて、私にとってどれだけ無理なく楽しんでタッチができるかってことです。瞑想という言葉を使わずに、瞑想のスペースでタッチができるかどうか。

そのためには、まず私が自分も相手のこともできるだけジャッジしない。
相手に合わせようとしない、喜ばせようとしない、
相手に与えるのと同じだけ自分にも十分スペースを与える。
それができなかったら、そういう自分にただ気が付いていればいい。
自分の足を感じる、自分の呼吸に戻ってくる、
ほんのわずかでも自分が今できる愛と尊敬をもって身体に触れる。
そんなシンプルなことだけ心がけてやってみました。

漫画本を読みながら、足裏マッサージをしてほしいと足を出す若者。う~ん、そうくるか。私のハートは、せっかくだから漫画の本を置いて、目を閉じて感じてみることを提案してみる。若者は素直に聞き入れ、終わったあとには、目を真っ赤にうるわせ何が何だかよくわからないようでしたが、少なくとも前よりずっとリラックスして帰っていきました。

始まる前から注文が多く文句ばかり言っていた年配のアメリカ人のお客さんは、タッチが始まって5分後には黙って静かになり最後にはニコニコ顔。

仕事の失敗で憔悴しきって、ガクガク震えながら来た人もいました。タッチのあとには、問題に直面する気力が湧いてきたと感謝してくれました。

また、ある人からは、「リラックスって、誰かやある状況が与えてくれるものだとずっと思っていたけれど、本当はかなり自分次第なんですね、マッサージを受けるのに自分が参加することでこんなに深くリラックスできるなんて。」という気づきの感想をもらったこともあります。

繰り返し来てくれる人たちもいて、私の初めての世間でのタッチ体験は、新鮮な驚きに満ちたとても楽しいものでした。

そして思ったのは、瞑想を知っていようが、知らなかろうが、多少の違いはあれ、みんな同じだということ。誰もが内側を感じることができるし、見守ることができる。どんな人もハートがあり、サイレンスに共鳴する魂をもっている。ただ、そういうことに慣れていないだけ。だから、在るがままを観る瞑想のスペースに自分がしっかりと今ここにいて相手を招待することができればよいのだなと。

その時のことがタッチへの自信となり、新地ドイツでも自分のスペースでタッチを瞑想として分かち合い11年がたちます。

話は最初に戻りますが、色んな痛みや問題を抱えてくる人たちに、アルーンのタッチをしていると、痛みがなくなることは往々にしてあります。無くならないときもあります。でも、受け手も与え手もタッチを見守る間に、そういったことが主要点ではなくなっていくのです。

痛みに集中しそれが自分だと思っている狭められた意識、痛みと戦う姿勢や思い込みに気づくことは大きな解放です。そしてたとえ痛みがあったとしても、問題が他にあったとしても、この瞬間に生命が躍動する私たちの身体はそれよりはるかに大きいことに気づかされます。本来の自分に戻らされるのです。

東京の2デイズと妙高の合宿では、あるがままのヒューマンボディの美しさ、ヒューマンタッチの素晴らしさを大いに体験します。
そしてタッチを瞑想として分かち合う実際的なアートを手にしていくことでしょう。
あなたの参加をお待ちしています! 

ミュンヘンより愛を込めて、ラサタ

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◎ラサタの個人セッション
↓ ↓ ↓
http://arun.jp/blog/20140913/

普段はドイツ在住のラサタのセッションを
日本で受けられる貴重な機会です。
残り2枠のみですので、お早めにどうぞ!

・10月24日(金)15時~、17時半~

◎東京2DAYSコース 10月25日(土)、26日(日)
◎妙高高原4泊5日コース 11月20日(木)〜24日(月祝)
↓ ↓ ↓
http://arun2014autumn.blogspot.jp

まずは動画からご覧ください!
参加者の表情が印象的です・・・。