2012/08/15

ラサタのアルーン・ミニミニ講座(2)ー『空っぽの手』

ラサタの写真こんにちは!
日本の夏いかがお過ごしですか?
ラサタです。

私はアヌブッダとアナーシャが移住する新天地、
エクアドルのビルカバンバで開催されるアドバンスコース
『アルーン・シャーマニック・ジャーニー』
に向けて明日出発します!

ビルカバンバはアンデス山脈の麓1600mにある
平和な長寿村として知られています。

雄大な自然の中で、そこに自生するバナナやマンゴー、
野草でグリーンスムージーを飲む、何とも幸せそうな
彼らの顔が心に浮かびますね。

とはいえ、スペインからの引っ越し、
コースのためのマッサージテーブルや備品の準備など
日本やヨーロッパでは想像できないような、
たくさんの難関をクリアして、全くの未知に
ジャンプする彼らの勇気とインスピレーションに
従う行動力にはいつも感動します。

私も初めて行く遠い見知らぬ国での
冒険にワクワクしています。

スペインからカマラ、さらに遠い日本から
はるばる参加のサハジョやサロージャ、アジェイに
会えるのもとても嬉しいです。
またあちらの様子をお伝えしますね。

でも、その前に。

~アルーンコンシャスタッチをより知って頂くために~

ラサタのアルーン・ミニミニ講座(2)ー『空っぽの手』

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この手が過去に体験した知識にとらわれることなく、
あなたに触れることができるなら、そのタッチは瞑想的になる。
無垢で自発的なものは全て瞑想だ。ー和尚ー
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これは、初めてコンシャスタッチが日本に紹介されたときに
アヌブッダが引用した良く知られている和尚の言葉です。

そして18年たった今でも、時が立てば立つほど、
私の大好きな座右の銘であり、
アルーンコンシャスタッチの真髄を語るものです。

コンシャスタッチはテクニックではないという時、
テクニックがないとか、どうでもよいという意味ではありません。

またコンシャスタッチはボディワークの種類を
指すのではありません。

どんなテクニックを使うにしろ、
手や触れている身体に意識を向けるのと同時に、
その手の背後にある意識、触れている私は誰なのか、

触れられている私は誰なのか、タッチを通して身体に根づき、
私たちの存在そのものに触れて今ここに気づいていくところに、
アルーンコンシャスタッチの道のりがあります。

実際のところ、アルーンでは実に様々な効果ある
優れたテクニックを学ぶことができます。

しかしそれで相手を癒し痛みを取り外そうとしないので、
結果への期待や評価を気にする必要がなく、
気持ちにプレッシャーや緊張が生まれません。

必要なのはタッチを通して、自分と相手が、
この瞬間にいることなのです。

実際自分のさまざま思惑を脇に置いた方が、
テクニックは有効に働きます。

今ここにいて愛と気づきと受容があるところに
ヒーリングは起こるという生の神秘を信頼し、
それを体験することです。

『過去の体験した知識にとらわれなく、、』というのは、
単にテクニックの知識だけでなく、
私たちの無意識の思い込みの重荷にも、
気づきの光をかざしてくれます。

私たちは社会の価値観や長年の教育ゆえに、
何が良いか、悪いか、正しいか、間違っているか、
あるいは人からの評価で自分の価値をはかり、
受け容れられるか、喜んでもらえるかに
非常に深刻になる傾向があります。

自分が正しくやっていると思えば、強くなり批判的になり、
間違っていると思えば自信を失い、人からどう思われるかを恐れたり。

タッチというシンプルに生命の喜びに触れ、
心地よいリラクゼーションの世界もまた、
競争や比較、期待や決めつけによって複雑に
されるのは悲しいものです。

どうしたら、この競争と比較をしないで
いられるでしょうか?

その質問に答えた和尚の言葉は、

「あなたが登っている比較や競争のはしごから、ただ降りてしまいなさい」

でした。

私はその講話を聞いた時から、焦っているとき、
自分を受け容れられないとき、過去と今を比較したり、
人と比べているのに気づいたら、すぐそのはしごから飛び降ります。

そして地面に立って、あ~とほっとここにいる
自分を感じることができます。

シンプルに自分の身体を感じましょう。
手だけでなく、全ての感覚器官を通して、
あなたが触れるもの、触れられていることを感じてみましょう。

マッサージベッドがなくても、相手がいてもいなくても、
今すぐアルーンを始めることができます。

部屋の中にあるものを見てみましょう。
手に取ってみましょう。
ペンや本でも、カップや、スプーンや何でも。

今ここにいて、意識と愛で触れるなら、
生物も無生物も生き始めるのが感じられませんか?

それらも同時にあなたに触れてくるのを受け取ることができますか?

外に出た時、肌に触れる空気や太陽の光を感じてみましょう。

風に揺れる木の葉や花、回りの色や匂いが
どんな風にあなたにタッチしてきますか?

食べる時、飲む時、あなたがそれらの物に触れ、
食物が手や口や舌や体の中からあなたに触れています。

家族、友人の顔の目や表情や言葉、その存在に、
全く新しく触れて触れられてみましょう。

気がついたときに、その瞬間に、
子供のような無垢さと驚きをもって、
あらゆるものへのタッチを楽しんでください。

そして何よりも、一日一回ほんの少しでも、
愛と感謝に満ちた手で自分自身の身体に触れましょう。

ハートのサイレンスから生まれる、何も期待しない、
欲しがらない『空っぽの手』で自分を充足しましょう。

日常生活のタッチに意識的になり、
タッチと共に今ここにいればいるほど、
セッションでのタッチも、
さらに深くジューシィで面白いものになっていきますよ。

セッション中のタッチと、日々のタッチへの
気づきは分け隔てられませんから。

それではお元気で!
どんな日も、皆さんにとって、
よい一日になりますように。

では行ってきま~す!

Love, ラサタ