2018/10/12

技術は単なる「橋」

タッチするラサタの写真

アルーンコンシャスタッチのリトリートには、様々な人がつどいます。
ボディワークは初めてという人から、
数々のボディワークを経験してきた人、
プロのボディワーカーやヒーラー、
瞑想を愛する人々、
リラックスをしたい人、
何か、を求める人々。

それぞれにとってのアルーンコンシャスタッチの魅力があり、
美しい体験があります。

ボディワーカーにとってのアルーンの魅力とは、
どんなものでしょう?


ひとつには、
アルーンコンシャスタッチが、
古今東西の洗練されたボディワークの要素を多様に含んでいて、
今もなお発展し続けている、という点があります。
トレガー、ロルフィング、タイヨガマッサージ、クラニオ、ブレスなどなど、
魅惑的な技術の宝庫なわけです。

*ご興味がおありの方はウェブページの「偉大なる先達」を覗いてみて下さいね。
https://www.arun-conscious-touch.jp/p/great-teachers.html

説明するアヌブッダの写真

けど、同時にアルーンでは、
どんな素晴らしい技術も、それだけでは単なる「橋」にすぎず、
真のヒーリングにはならない、と言い切ります(!)。

熱心なボディワーカーであるほど、
成長を求めるあまり、次から次へと新しい技術の習得に躍起になり、
いつまでも終わらない、というのは、結構起こりがちなことです。

本当に大切なことは、技術ではない。
タッチという「橋」を通して、気づきと愛、つまり瞑想を分かち合っていく、
それこそが大切なこと。

アルーンは、そのことが腑に落ちていく、稀な場です。

この春に初めてアルーンに参加してくれたMさんが、
そのことを書いてくれました。

妙高高原リトリートの写真

私は様々なマッサージの講習に参加してきました。
最初はお客様に失礼がないように、正確にできているか・いないか、
お客様が満足するか・しないかが全てでした。

でもそうしているうちに、自分の心も身体もボロボロになって、
マッサージをすることが苦痛になってしまいました。
このやり方は自分の求めてるものではなく、もっと大切なことがあることに気づきました。

グラウンディング
センタリング
ジャッジしない
今ここにいる

他の講習でも言われてきたことですが、
私にはどうも腑に落ちなくて、なんとなく頭でやっている『つもり』でいました。

アルーンのトレーニングは全く違うアプローチでした。
ひたすら自分の身体に、内側に意識を向けること。
笑って、呼吸して、ジャンプして、ダンスして、戦いごっこして(笑)
まるで子供に戻ったみたい!
私の中にこんな感情やエネルギー、声や動きがあったんだ!!

身体を動かした後のただ静かに自分を感じる時間がとても面白かったです。
顔が痺れたり、身体が勝手に動いたり、昔のことを思い出したり、風景の中にいたり。
毎回違う感覚がやってきては去っていく。
自分の中にこんなスペースがあったことに驚きました。
でもこれが自分なんだと感じました。

その後にタッチをすると、すごく静かに触れている自分がいました。
上手く触れようとしない自分。
ニュートラルタッチが一番好きです。
自分の内側から触れている感じがするし、触れられている感じがします。
自分の手が無くなる感覚が心地良いです。

グラウンディングとかセンタリングとかずっとよくわからなかったけど、
きっと正解なんてないし、何かしようとする必要もない。
私にとってはタッチの瞑想が腑に落ちたのだと思います。
これからは自分のタッチをしていきたいです。

妙高高原リトリートの参加者のみなさんの写真