2017/09/30

5つの身体に触れる

アヌブッダの写真

こんにちは、ラサタです。
今日は人間の5つの身体に触れるコンシャスタッチについて。

アヌブッダはコースの中で、
Oshoが語るパタンジャリの5つの身体(コーシャ)について話してくれることがあります。

(パタンジャリは、『ヨーガ・スートラ』などの重要なヨガのベースとなる経典を創った聖者で、
Oshoはヨガに関する講話の中で彼について多く語っています。)

パタンジャリは、人間の存在には、5つの層、5つの身体があると言います。
そして、それらは種子として存在していると。
それぞれの種子が芽を出し、根をはり、どんな木に育っていくかは、私たち次第。



内側への愛と意識なしには、その可能性は種子の殻に閉じ込められたままで、
開花していかないんだそう。
ともあれ、5つの身体への気づきは、とても実践的で日々の助けになるものです。

最初の身体は、『アンナマヤ・コーシャ』これは肉体のことで、
食物の身体、大地の身体と呼ばれるものです。

スムージーを作るアナーシャの写真

アルーンでは、私たちの身体を作る食物への気づきも大切にします。
食べること、飲むことも生きることの内なるタッチですからね。
自分の身体が喜ぶもの、添加物や化学調味料など使われない自然な食材など、
生きた栄養になるもの、良質なものをどのくらい、どんな風に食するかは、
個々人の身体への愛と意識にかかってきます。

無意識に食べ物を詰め込んでいると、『アンナマヤ・コーシャ』は
鈍く重くなり、意識も眠たくなり、肉体の殻に囚われると言われています。
時折のデトックスも、身体をいたわりケアするのに効果がありますよ。

そして、人と人との暖かな触れ合い、タッチもまた、
肉体に愛と滋養と気づきを与えるのに不可欠なものです。
赤ちゃんは、抱っこするお母さんのぬくもり、身体や手のタッチ、
まなざしのタッチで健やかに育っていくわけですから。

アルーンではタッチを通してこの肉体に耳を傾けます。
その働きを敬い、感じ、愛するために。
骨や関節、皮膚、筋肉、筋膜、靭帯、腱、内臓、
リンパ、分泌線、神経、脳脊髄液など
身体の神秘にもっと近づき、命とつながっていくために。

それから、肉体を適度に動かすこと。
人間の身体って動くようにできているから。
歩くこと、ヨガやストレッチ、ダンス、
庭仕事やお掃除も、意識的に愛をもって行うと、
肉体が気持ち良くて、その喜びの波動がハートや魂にも広がりますよね。

自然の中で遊ぶこと、大地に肉体をアーシングすること、温泉につかることも
最高の肉体へのギフトです。

そんな風に肉体が愛と気づきに満たされケアされていくと、

2つ目の身体『プラーナマヤ・コーシャ』、エネルギー身体の扉が開かれます。
それは、肉体の内側にも、外側にも自由に大きく広がるスペースです。
私たちの肉体を生き生きさせるもの、バイタルエナジー。生命の息吹。

Oshoは言います。
『自然に呼吸することが出来れば、プラーナマヤ・コーシャの中に育っていくことが出来る。』
『呼吸が出来ているなら、あなたのプラーナマヤ・コーシャは健康で、
全体的で生き生きして疲れることがない。
そのような人は、何をするにも開いている。
常に瞬間に応答する用意がある。チャレンジに立ち向かう用意がある。
あまりにもたくさんのエネルギーを持っているので、
何が起こっても応答する用意があるからだ。
その人には溢れて流れるほどのエネルギーがある。』

気功やプラーナマヤ(ヨガの呼吸法)もプラーナマヤコーシャに働きかけます。
アルーンでは、呼吸法ではなく、本来の自然な呼吸とつながることが
タッチの中枢にあります。『自然な呼吸』とは、簡単そうに聞こえるけれど、
自分の呼吸と向き合うそのプロセスは、非常に奥深く、
私たちをより内側に、さらに高みへと導く道のりです。

3つめの身体は『マノマヤ・コーシャ』感情+マインド、精神・心の作用。
人間の「man」という言葉は、マヌマヤから由来し、
人間が人間として在ることの可能性の種です。
条件づけられた、安全な模倣するルーティーンの中では、種の殻は閉じたままです。
自分の思考や感情の責任をとり、自分で感じ、考え、
人生の状況に直面して間違っても体験を通して学ぶことから、
マノマヤコーシャは成長していくと言われています。

アヌブッダの写真

肉体の意識が育ち、第2、第3身体が目覚め、生き生きと自由に広がっていくと、
おのずと第4、第5身体の小さな一瞥も起こってきます。

4つめの身体は、『ヴィギヤナマヤ・コーシャ』直観の身体。
それは非常に精妙でとてもとても広大で、理屈も理由も超えたもの。
受容性の中で物事の本質を明晰に受け取り、直観とつながることが出来ます。

5つめの身体、『アナンダマヤ・コーシャ』は純粋な至福に満ちているそうです。
私たち一人ひとりが宇宙のかけがえのない一部であり、
生命の根源とつながり宇宙意識に溶けることのできる深淵な領域です。
そこではどの瞬間も何が起こっても、きっとお祝いの連続でしょう。。

ここまで書いて思うのは、
妙高高原のアルーンコースには、5つの身体が育つ全ての要素があるではないか!
ということ。

そしてその最初のステップは、肉体へのひとつのタッチから始まるのです。
友の手のタッチ、笑みのタッチ、食物のタッチ、呼吸のタッチ、風や光、大地のタッチ、
今、この瞬間のタッチに意識的でいること。 
それは人生のセレブレーションへの招待です。

愛を込めて、 ラサタ

妙高高原のススキの写真