2017/03/21

愛に花開く21日間 day17 〜 ブッダボーンズ — 骨たちに愛と気づきを

マンサクの花の写真

day17: ブッダボーンズ — 骨たちに愛と気づきを


こんにちは、ラサタです。
今日はブッダボーンズ(仏陀骨)を感じていきたいです。

ブッダボーンズって?
お釈迦様の骨じゃないですよ。
あなたの身体の中の生きた神聖なる骨たちのことです。

アルーンのセッションやグループを受けた方から、
「アルーンって、骨に関してのワークなんですか?
こんなに骨を身体の中にしっかりと感じたことないです。」
と言われることがよくあるのです。

もちろんアルーンは骨だけではなく、身体といのちに関してのこと、
生きることに意識的でいるためにタッチを使っていくわけですが、

この身体の支柱である骨に愛と意識を向けていくことは
とっても大事な要素のひとつです。

骨って堅くてカラコロっとしたイメージがあるかもしれません。
でも生きている人間の骨は頑丈ですが、柔軟でみずみずしく、
絶えず新陳代謝を繰り返し、新しい骨へと再生しているのです。

骨は、身体を支え姿勢を保ち、
関節を支点として身体の運動作用を担っています.
脳、心臓や肺、内臓を衝撃から守り、
血液を造り、カルシウムやリンなどを貯蔵して、
絶え間なく私たちの身体の健康を維持してくれています。

アルーンでは、この大切な骨とともに、
『骨と骨の間のスペース』にも気づきを向けます。

人間には5感以外に、目を閉じていても自分の身体を隅々まで感じたり、
空間の中で身体の位置や動きを知覚する能力があります。

それはプロプリオセプター(自己感覚受容体)と呼ばれるセンサーで、
そのセンサーは骨をとりまく筋肉、健、靭帯、
そして関節、つまり骨と骨の間の空のスペースにあるのです。

プロプリオセプター(自己感覚受容体)の知覚の情報は、
中枢神経を伝って、身体の動きに反映されます。
この知覚と伝達の行き来をトレーニングすることで、
スポーツ選手の身体機能の向上やお年寄りの転倒防止などにも
つながります。

アルーンでは、身体機能だけでなく、感情の解放や、
身体を内側からあるがままに観照することのために、
この知覚への気づきをタッチの中に取り入れています。

痛みや恐怖、緊張があるとき、
骨と骨の間の空間はぎゅうっと縮みます。
それ自体は自己防衛反応で何も悪いことはないですが、
気づいていないと習慣になって骨や関節のまわりが固定化され、
過去の体験を無意識のうちに持ち続けることになります。
そうなると、その状況を繰すことにもなりかねません。

優しくタッピングして骨に愛と気づきの振動を伝えたり、
ニュートラルの何もしないタッチで骨のエネルギーを映し出したり。
骨のまわりの筋膜の動きを許していくことや
骨と骨の間のスペースに深く入っていくことができます。

愛と気づきの光の中で、
過去からこの瞬間に戻ってきた骨たちは、
ブッダボーンズへと変容します。

あなたも、ちょっと試してみませんか?
ゆったりと座って、片方の手で、もう片方の手に触れてみましょう。
あなたのまなざしでも触れながら、
指のひとつひとつの骨を感じていきます。

指の関節を優しく動かして触れながら、手の中にある
骨と骨の間のスペースをあなたの愛と意識で満たしていきます。

それから目を閉じて、空間の中で触れられた手を感じてみてください。
ひとつひとつの骨が、どんな風に存在していますか?  
骨のまわりのスペースの広がりを感じることができますか?
手の中の意識はどうでしょう?

それから、ゆっくりと立ち上がり、その時に関わってくる
全ての骨を感じてみます。

そして目を開けて、あなたのブッダボーンズと
骨と骨のあいだの空間にいっぱいの愛と意識を向けて歩きましょう。
あなたの肉体と意識の在り方は今どんなふうに変わるでしょうか?

古代のタントリカたちは、身体が外からどう見えるかではなく、
骨の髄から生き生きと生命とつながるために、
骨に瞑想したといわれています。

妙高高原のアルーンタントラでも、
骨のいのちとつながり、愛に花開いていくことでしょう。

あなたのブッダボーンズを意識で色鮮やかに輝かせながら、
今日の一日を歩んでいってください。

Love,ラサタ