2013/03/13

ユニバーサル・ハーモニー〜アルーンコンシャスタッチ2013:#5

「ARUN / Osho ヨガ」内なる解剖学の探究……「ハーモニーを奏でる三つの脳」


「ARUN」はスペイン語では二つの単語からなります:ARMONIA UNIVERSAL ~ 「ユニバーサル・ハーモニー」サンスクリット語では、ARUN「夜明け」を意味します。ガウタマ・ブッダの時代から、Arunは内なる意識の拡張をあらわす比喩として、また「一日一日が新しい夜明けなのだ」、そして計り知れない可能性があるのだ、という覚者による覚え書きの比喩としてもちいられてきました。

暁の寺院「ワット・アルーン」の前に立つアナーシャの写真
暁の寺院「ワット・アルーン」の前に立つアナーシャ。タイ。

私は感じるのですが、アルーンコンシャスタッチは「仏陀たちからのギフト」であり、そのため、あらゆる主流の教育法にたいして数多くの利点があるのです。宗教的、世俗的、医学的、科学的、健康的、ヒーリングアート、身体教育、マッサージ、栄養学…… どんなものでも。そしてアルーンには強みがあります。なぜなら私たちは、東西南北からの叡智と洞察からの恩恵をうけ、それらを活用するからです。アルーンにはすべてが含まれていますが、それは教義でもなく、主義信条でもなく、信念体系でもありません。そして道徳的でもありません。アルーンは自然に根ざし、つねに新しいものに開かれています。それは体験と愛をとおしてしか知ることができません。さらに大切なことは、アルーンは深刻ではないのです! 

あなたにショックを与えてあげましょう。私が思うに、私たちの世界の教育システムはすべてデタラメです。とんでもなく! 私がこの地球上での61年間に体験したり見たりした、ほぼすべての教育システムについての意見をまとめて大まかにいわせてもらえるなら、こうなります:彼らは無垢の人々に、どう緊張し、あるがままの自分をどう受け入れないようにするかをプログラミングしているのです! 彼らの教育手法は、ほとんどすべて「恐怖に根ざして」います。彼らは、競争し比較することを教え、それに依存しています。この二つは、緊張と病のおもな要因です。すべての国の教育システムには「隠された計画」と「既得権益」があります…… それらは自由な思考や反骨精神を窒息させ、彼らのドクトリンやイデオロギーのもとに人々を奴隷化しようとしているのです。それは煽りでありコントロール(宗教的、政治的、国家的、経済的…… あらゆるタイプの権力の乱用)です。

人々は催眠をかけられて「機械的な夢遊病者」となり、ありとあらゆるくだらないことを信じているのです…… 私にとってみれば、それは犯罪です。誰もが神秘家として生まれてきます…… 真実を愛する人として、世界を詩的なまなざしで眺め、喜びとともに歌い、「輝くような健康」を体験するために。内側でも外側でも踊り、友人とともに創造的に生産的に働くために。「正しい教育」なら、私たちはこの地球をパラダイスへと変容できます。しかし残念なことに、今現在は、「盲人が盲人の手を引いている」状態なのも明白です。「内なる信頼」が破壊されているのです。そして不信と思い込みがすべての新世代のなかに植え付けられているのです。ほとんど誰も自分が意識に満たされた「神聖な電磁エネルギーフィールド」であることを分かっていないようです。あるいは、自分が愛と慈悲、そして瞑想からなる変容可能な癒しの力をもった美の存在だということを。

私が話しているのは、創造性、愛、神秘主義、創造的科学、音楽をサポートし、才能が花開くのをサポートするような1%をしめる教えについてではありません。これらはほんものの教えであり、叡智であり、誰もが引き寄せられるべき人々です。アナーシャと私は、世界中で分かち合われている数多くの驚くべき深遠な教えにとても緊密に連携し、こうした素晴らしい人々から学び分かち合っています。私が俎上にあげているのは、99%を占める誤った教育や教化です。それは、まさに今あらゆる場所で起こっており、私たちが住んでいるこの美しい地球上での混乱に寄与しているのです。

今こそ目覚めて、まったく「新しい種類の教育」に生を授けなければなりません。

地中海での日の出の写真
「アルーン・タイム」「新たな夜明け」の時間…… 地中海での日の出

今日と明日、「ユニバーサル・ハーモニー ~ アルーンコンシャスタッチ2013:愛と気づきの21日間」として知られる、このワールドワイドな体験のなかで、これまで織り上げてきた「神秘のタペストリー」「本質的な糸」をくわえたいと思います。

「ARUN / Osho ヨガ」内なる解剖学の探究……「ハーモニーを奏でる三つの脳」


アルーンは、存在のなかに見いだされたすべての対局性(ポラリティー)をふくんでいます:スピリットと物質、陰と陽、光と闇、音と静寂、イエスとノー、顕在と潜在、誕生と消失、内側と外側、動きと静止。すべては、独自の隠された目的とともに私たちのために存在します。Oshoとそれより前のブッダによって教えられたように、存在するすべてを無条件に受け入れる「タタータ(Tathata)」が、身体とスピリチュアルなほんとうの意味での健康の基礎となります。健康は完全です。

健康であるということは、ほんとうの豊かさです。人間のエネルギーフィールドは、 信じられないほど不思議で不可解なふうに創造されています。とてもミステリアスなのです! 私たちは「種子」として生まれます。そこには驚くべき可能性がありますが、その内なる種子は芽吹いて成長していく必要があります。一人一人の人が自由であるように創造されています。そしてその自由には代償があります。前世紀の光明を得た偉大なロシアの神秘家であり、私がハートから愛するジョージ・イヴァノヴィッチ・グルジェフはかつてこう語っていました:人類は魂とともには生まれてこない…… 私たちは「意識的な努力」と「意図的な苦しみ」をとおして自らの魂を造りだす必要があるのだ、と。「苦しみ」という表現でグルジェフが意味したのは、私たちは身体的、精神的、そして感情的欲望による下方への引っ張りを超越しなければならない、ということです。私たちは、すべての自らの行動のなかに「臨在」を発達させる必要があるのです。私たちは恐れることなく自分自身の内側を見つめる必要があります。私たちのエゴが無意識的に気づきを妨げ、生命をとおした私たちの動きを機械的で自己中心的なものにしてしまわないように。一人一人の人は、祝福、愛、豊穣、感謝、調和、意識のなかで人生をいきることができますが、その同じ人がまた、惨めさ、怒り、憎悪、偏狭さ、対立のなかでもがき、欲望の奴隷となることもあり得るのです。彼は「あなたは他人を騙すことはできるかもしれないが、存在を欺くことはできない」と言いました。

グルジェフの言葉の画像
「人が知識を手にするためには、それを有する者からの助けによってしか成し得ない。これを真っ先に理解しておかなければならない。人は、知る者から学ばなければならない。」——ジョージ・グルジェフ

グルジェフはまた、私たちの「内なる解剖学」についても、ひじょうに深く深遠にみちた語り方をしています…… 私は彼のビジョンをとおして自分自身について多くのことを学びました。特に彼の途方もなく説明不能な本「ベルゼバブの孫への話」から。この本は宝箱のようです。Oshoを除いて、私がこれまで読んだ人のなかで彼の著作ほど愛するものはありません。ところで、グルジェフはその豪勢なディナーと酒盛りでその名を知られていましたが、彼はまた「断食」と個人の内なる修練の擁護者でもありました。彼は「ポラリティーのマスター」であり、ひじょうに秀でた催眠術師であり、パワフルなヒーラーでもありました。彼は、光明を得た人々が神の恩寵を受けるために、どう断食し空っぽになったのかについて、美しい物語を数多く語りました。

グルジェフによると、私たちは「三つの脳」をもっています。ひとつは私たちの頭の中にある脳(思考のセンター)、もうひとつは脊髄(動きのセンター)、そしてもうひとつは太陽神経叢・ハートの領域(感情のセンター)です。これら三つの脳は、彼が「Holy affirming」「Holy Denying」そして「Holy Reconciling」と呼んだものをつかさどっています。これらは生命にある三つの聖なる側面で、電磁力の現象です。この三つの脳が「ともに鳴り響く」とき、はじめてその人は「意識的」で「自由」であるとみなされるのです。

人はよく私に質問します。どうやってそこまで深く内なる解剖学を学んだの? どうして、そこまでユニークでインスピレーションに溢れた視点から身体について話せるの? 君とアナーシャが行うアルーンコンシャスタッチのトレーニングやセッション、クラスだと、どうしてそこまで簡単に解剖学のことが学べるんだろう? こうした質問にはいろいろと答えることができます。私が内なる解剖学やヨガについてここまでたくさん知っている主な理由は、私が深く長い時間つちかったOshoとのつながりです。彼はひじょうに多くの面でエネルギーのマスターなのです: ヨガ、タオイズム、タントラ、禅、スーフィーイズム、物理学、音楽、愛……、そしてOshoから私は「三つのM」を学びました。それはあらゆる教育システムを完全なものとする、数学(Mathematics)、音楽(Music)、そして瞑想(Meditation)です。つまり私は、自分のマインド、自分のハート、そして自分の全存在とともに勉強し、学び、実践したのです。第二の理由は、私が人間のエネルギーフィールドと瞑想を情熱的に愛しているからです! そして愛は、それが触れたものすべてを美しいものにします。三番目の理由は、私は自分の人生の40年間を、身体、コンシャスタッチ(意識的なタッチ)、ヨガ、瞑想、そしてエネルギーというミステリーの探究に捧げてきたからです。それは経験とともに自ずから起こります。

私は、これまでの20年間にわたって毎年おこなってきたクレンジングの際に、臓器、とりわけ消化器の内なる解剖学を学んできました。クレンジングをするたびに、私はそうした臓器について読み、触れ、そこへ息を吹き込み、話しかけ、許しを請い、「深いクレンジング」をし、休ませたのです…… 

自分の内なる解剖学に「意識的に触れ(コンシャスにタッチし)」ないかぎり、それを感じることはできないし、完全に体験することはできないし、その隠れた可能性を引き出すこともできないと思います。そして私が「タッチ」というばあい、それは「タッチが包含する」もっとも幅広い意味でつかっています。あなたの手で、あなたの目で、あなたの呼吸で、あなたの感情で、あなたのハートで、あなたの感謝の気持ちで(とても大切なことです!)、そしてそのマスターキーとなるものとともに。つまり、あなたの観照する意識、「存在」とともに。

ここで、身体の「骨盤底」にあなたの愛と気づきとともに光をもたらしましょう。仙骨・ 尾骨(尾椎)、坐骨、そして恥骨のあいだにあるエリアです。真ん中には「素敵な肛門」があり、ひじょうに興味深い円形の 「括約筋」に囲まれています。このおかげで、私たちは肛門管を閉じたり、排便(より一般的には「うんこする」と言いますね!)をしやすくできるのです。私たちの消化管のはじまりである口と唇も、開口部のまわりに同じような円形の括約筋があることを知っておくと、さらに興味深く参考になるでしょう。つまり、食物が入る開口部と、消化がおこなわれた後の最終廃棄物が出ていく場所のどちらにも括約筋があるのです。括約筋は他の筋肉とはおおきく異なります。というのも、こうした筋肉は「骨を動かす」わけでもなく、関節をもっているわけでもないからです。ただ収縮して、そのエリアを「封鎖」するだけなのです。このタイプの筋肉(ほかにも目や耳のまわり、鼻の内側周辺、喉、さらには消化システム全体にわたって数多くある要所にもあります)の感覚と緊張レベルを比較してみると、恐らくこうした筋肉を必要もないのに収縮させていることに気づくはずです(今この瞬間にも!)。こうした筋肉には潜在意識的な恐怖がたくさんあり、この恐れは感情に根ざしています。括約筋は「制御筋」で、意識的に使われているのならまったく問題ありません。

私たちの仙骨と骨盤をとおる、デリケートで複雑に入り組んだ感覚・運動神経のイメージ画像
私たちの仙骨と骨盤をとおる、デリケートで複雑に入り組んだ感覚・運動神経

古来より、ヨガはこのエリアに変容の可能性を見いだしていました。そして、このエリアを意識的にコントロールすることをマスターすることが、ハタヨガにおける多くの動きやプラナヤマ呼吸法エクササイズにとって必要不可欠な要素となっています。

私たちの「素敵な肛門」(より一般的には「お尻の穴」として知られていますね)は、尾骨、恥骨、坐骨のちょうど真ん中に位置しています。骨盤底は「会陰」として知られています。こうした骨のあいだのスペースには、数多くのひじょうに強い、しかしデリケートな筋肉が走っており、私たちの会陰を形成しています。私たちの性器や生殖器もまた、これらの骨のあいだにあります。ここで、皆さんに「エネルギーラインについてのタイ仏教徒のヨガ解剖学」を思い出してもらうことにしましょう…… 私たちの身体には、10本の主なエネルギーライン、または流れがあります。一本が、二本が、さらに二本が両目、別の二本が両耳、一本が両手と両足をつなぎ、一本が性器、そして最後の一本が肛門をとおっています。これらのラインすべてが肚のセンターをとおっています。

今日から、こうした筋肉を交互に意識的に収縮させて解放させてみてください。会陰を収縮させて解放するのです。ときにはゆっくりと、ときにははやく。ときには軽く、ときにはより強く。それを何度も繰り返してください。そして他の「括約筋エリア」も忘れないでください…… 収縮しているあいだ、あなたの目や耳、手、足などをリラックスさせてようとしてみてください。これを何度か繰り返してから、リラックスして「その効果を感じて」ください。一日にわたって、このエリアとそこにあるエネルギーに気づいていてください。あなたの気づきという内なる光をそこにもたらします。太陽のように広がりと明るさが、あらゆる方向に輝いていくのを感じてください。手放すのです!!! 

明日は、また別の詳細をくわえて、このエリアに意識的になると、変容をもたらす触媒になり得ること、私たちの臓器、脊髄、そして脳と深くつながり、ヒーリングのエネルギーが流れるようになることを見ていきます。

私はこの歌を楽しく歌いました。それがあなたの内側の愛の旋律に触れてくれたらと思います。

そしてビートは続きます…… love, Anubuddha