【Day9. 明るさをみる】
ARUNのタッチとともに身体を内側から観ていくと、さまざまなことに出会います。
緊張、疲れ、痛み、悲しみ。
あるいは、よろこび、笑い、軽やかさ、光、静寂、スペース。
「もしそこに緊張があったとしても、
それはよくない!とジャッジしないでくださいね。
あー硬い!!大変だーと触れていたら、
そこはもっと硬くなっちゃいますよ」
ARUNタッチのトレーニングでよく聞くフレーズです。
硬さは硬さで、ただ、それをみて、尊重し、感謝する。
それは人生のなか、何らかの必要があって現れた健気な存在です。
そして、その硬さの奥から現れ出てくる
動き、流れ、あたたかさ、、そうした明るい可能性にも注目をし、
それを助けるタッチや動きを届けます。
スペイン、ラリータでのトレーニングでお腹のディープなセッションを交換したときのこと。
なんだかザワザワしはじめた自分に戸惑いました。
何が出てくるんだろう?
お腹を手術した経験、悲しかった記憶、
そんなことが思い出されて少し怖くなったのです。
そのときパートナーになってくれたドイツ人男性は
まるで歌うように軽やかなタッチを注いでくれました。
実際、歌っていたかも!
お腹の奥深くにまで、タッチは届いてくるのだけど、
ひろがっていくのはただただ、安心、安堵、よろこび。
静かな涙とともに色んなことが解けていったセッションでした。
今思うとそのとき彼は、暗さもみたかもしれないけれど、
ただそれといて、彼自身の愛とともに明るさへの注目をしてくれたのだろうなあ、と感じます。
ARUNを初めて間もなかった当時の私には魔法のように思えたけれど、
それはまさにARUNそのもの。
内側のネガティビティに、
巻き込まれたり、執着するのではなく、
ただ観て、その背後の明るさもまた、みていく。
それは少しずつ外側ともリンクしていく、という祈りとともにいたいと思います。
愛をこめて Adipriya