2020/03/13

Day13-2 : アルーンヨガ ~生命の輝きに触れる21日間~



アルーンのトレーニンングではヨガのクラスを朝の瞑想とすることがよくあります。アルーンの創立者の一人、アヌブッタは20代の頃からヨガを教えていました。
彼がインドに初めて行って、アシュラムでOshoに会った時に「私はここでヨガを教えたいです。」と言ったことを時々笑いながら話します。
「今考えればOshoにそんなことを言うなんて未熟だったな。」と彼はその当時を思い出して言います。

ヨガは歴史的にとても古いもので、4,500年ほど前に始まったと言う説と2,300年ほど前の書物に初めてヨーガという言葉が現れてきたという説があります。あまりにも古いので起点は定かでないようで、4~5世紀の頃初めてのヨガスートラ(ヨガの経典)がまとめられたという説があります。
その当時のヨガは今のようなアーサナ(ポーズ)を中心としたものでなく、宗教的な祈りを捧げるものの一つだったとも言われています。
瞑想的だったということですね。



ヨガは真実の追求。
内側を清める。
アーサナ(ポーズをつけること)で身体を安定させる。
呼吸を調整する。
外側の世界への欲望を切り離す。
マインドを落ち着かせる。
瞑想する。
自分を高みへとつなげる。
というような8つの役割がスートラ(経典)には書かれています。

実際にヨガを生活に取り入れてみると、まさにその通りと言うことが実感できるでしょう。


アクティブ瞑想にはダイナミック瞑想のようなドラマチックで劇的な肉体的、精神的な浄化をする瞑想もあれば、ヨガのように自分を静寂へと徐々に導いていく瞑想の仕方もあります。


アルーンヨガは一般的なヨガとは全く違い、身体を本当の意味で癒すためのヨガです。
アーサナがうまくできるできないに重点を置いていません。
アルーンヨガの場合、アーサナは自分の身体を内側から見ていく一つの手段として用いられ、どれだけ身体が柔らかいか、どれだけポーズができるか、というようなゴールを目指すやり方ではなく、大切なのは今の自分の体をどこまで受け入れ、それとともにあれるか、ということです。

呼吸とともに無理なストレッチをせず、もし100%のストレッチができるとしても95%くらいのところに戻して、その部分でアーサナを保ち呼吸します。
思考にも身体にも負担をかけないで、ゆったりと心地よくあります。
ゆっくりと開いていくのを待つことが大切です。

無理やり筋肉や腱を引っ張って頑張ると、筋肉が元に戻ろうとするリバウンドが起こるのと同時に、サバイバルホルモン、アドレナリンがたくさん出ます。
アドレナリンが血液中に発せられると、血圧も上がり心拍も早くなり、私たちの交感神経を過剰に刺激するのです。
そういったヨガの仕方は本来のヨガのあり方から離れているのではないのでしょうか?
身体だけが柔らかくなっても肝心の健康、精神状態が安定しなくなるのは好ましくありません。

セッションの中、定期的に平安のポーズで静寂へとつながること。
その、意識的に開いていて何もしない時間が私たちの身体の中で気づきや自己治療能力が育っててくれる。


私も日本に旅立つ前の最近は特に、体力と精神力を保つために毎日のようにヨガ生活の中にを取り入れています。
週に4~5日は先生について、あとの日はその週習ったことをアルーンヨガで自分細胞に落とし込んいきます。


自分の身体を本当の意味で愛し始めると、人の体もケアできるようになります。
アルーンをもう既に知っている人も、まだ知らないでこの記事を読んでくださっている人も、覚えておいて欲しいのことが一つ。
「自分をケアできない限り、人をケアできない。
人に触れると言うことは、自分の深みに触れる。」と言うことです。

深みとは・・・
「ここに生まれてきて、今を生きているといことを実感すること」
それは自分に対する絶対的な「信頼」そのものではないのでしょうか?

そのために私たちアルーンジャパンのチームは毎年2回に渡って妙高高原でリトリートを行なっています。
そこでは自分自身の身体としっかり繋がり、どのようにケアするかを学び、人を愛することを学びます。


新型コロナウイルスなどで集団無意識の恐怖が充満している今の日本の社会。
こんな大変な時期こそ「自分の生命力」、「自分の生きる可能性」への信頼を見出していくチャンスです。
恐怖に惑わされずに、ジャンプすることにYES!

生きることへの愛と信頼、そして勇気を・・・
LOVE U … Kamala