2020/03/06

Day6 : 内なる英知のエクササイズ  ~生命の輝きに触れる21日間~


アルーンコンシャスタッチには、
古今東西のありとあらゆるボディワークのエッセンスが詰まっています。リバランシング、タイヨガマッサージ、指圧、クラニオ、ロルフィング、トレガーアプローチ、ブレスなどなど。それはボディワーカにとっては本当に魅惑的なこと。
アヌブッダは「すべてのタッチを理解し、経験しつくすには少なくとも12年はかかるでしょう」とも語っています。

*アルーンコンシャスタッチが含むあれこれについてはこちらをご覧ください。

しかし、トレーニングコースではいつも、「これが正しい、これは間違っているということはないんです」
「うまくやろうとしないで~」といった言葉が繰り返されます。

アルーンを始めた頃、既に他のボディワークを学んでいた私は、このギャップに結構、戸惑いました。
「え?どういうこと?正しいやり方って、あるよね??」(笑)

最初にこれをして、次にこれをするといった決まりもありません。
デモンストレーションで紹介される内容は毎回違いますし、同じようなテーマでも、どんなタッチが飛び出すかは、その時にならないとわからない。

「そうでないと、また『内なる英知』をエクササイズしないことになってしまうからね」
とアヌブッダは言います。

アルーンコンシャスタッチは、瞑想というゴールのないものと、タッチをひとつにしようとする試み。
タッチを用いた「相互作用的な」瞑想の形です。

「大切なのは、いかに期待なしに触れることができるか。
期待なしに触れることができたら、タッチは私たちをこの瞬間につれてくることができます。

そして、自分自身を信頼することを許し続けることができるなら、身体の中にある英知がどのようにタッチするのか、どこに、どれだけ深く触れるべきかを知っているのです。

でも、いつも誰かが正しい触れ方は何なのかを自分に言ってくれるのを待って、外側をみつめているので、私たちは決して内なる英知をエクササイズすることがないままです。

この英知はまだ活性化されないまま、ボタンが押されていません。
そして、そのボタンは内側からしか押すことができないのです。

(中略)
魔法の鍵はありません。
自分自身を信頼しない限りは。

あなたこそがあなたの人生の中で最も重要な人なのです。

あなたの内なる世界においてあなた以上に重要な人はいません。

唯一、本当に花が成長するのを助けるのは、自己を信頼すること、そして、内側にいる時間を持つことです。

(中略)
一度Oshoにセッションを与えることについて尋ねたことがあります。彼の答えはこうでした。

『それが良いセッションなら良いし、悪いのであれば素晴らしい』

彼は相手を喜ばせようというマインドの罠に落ちてしまわないように言い続けます。

『あなた自身のボディへの愛を分かち合いなさい。
何かが起これば素晴らしい。何も起こらなくてもOKだ』」

(FiLi 1999 vol.45 アヌブッダへのインタビュー記事より)


今、その瞬間にいて、ただ、目の前のパートナーに敬意と愛を持って触れる。そして興味を持って、身体と対話をしていく。テクニックも学ぶけれど、テクニックはそれだけでは単なる橋。内なる英知で必要な橋をかけ、その橋を通して愛と気づきを届けていく。それが、アルーンコンシャスタッチがやろうとしていること。これはそのまま瞑想です。

そして、「自己を信頼する」「内なる英知で動く」
これは、タッチに限らず、人生すべての鍵ではないでしょうか。

さあ、今日は少しの間、タッチを通して私たちの内なる英知をエクササイズしてみませんか。
毎日、私たちのために働いてくれている「手」に、感謝を込めて触れてみましょう。

まず左手。右の掌の上に、左手をやさしく休ませて、まず、ふんわりとした目で眺めてみます。
いつもありがとう~。
左手の甲の側も見てみます。ジャッジしないで、そのままを観て。呼吸をして。
では再び、掌を上にして、まず右の手の掌全体で、やさしく撫でてあげましょう。そして、ぎゅーっとハグをするように握ってみましょう。

今度は、右手の親指で左の掌に触れていきます。
例えば、残りの4本の指で甲側を支えて、包むようにして。ゆっくりと、畑の土を耕すように。
アヌブッダはよく「セラピストである必要はないよ、ガーデナーでありなさい」と言います。

骨と骨の谷間、親指の付け根のふくらみ、あなたの手のひらの畑をゆっくりと探索していきます。
気持ちの良いポイント、興味深いところに出会ったら、少し立ち止まって、寄り道をして。
タッチを学んだ経験、これまで触れてもらった体験があるなら、それらはいったん脇において、ただ、今、この瞬間のあなたの感覚を信頼して、やりたいように、内なる英知に導かれるがままに、動きを許していきます。

何かを変えようとしないで、ただ感覚して、エネルギーを感じて。
一本一本の指にも触れてみましょう。

十分だなと思ったら、両方の掌を自分の腿の上に休めて、感じてみます。
今触れた左手はどんな風ですか?心地よいですか?
右手とは何か違いを感じますか?どんな違いですか?呼吸をして~。
ひょっとしたら、腕や肩、首などにも影響があるかもしれませんね。感じてみて。
ほんのちょっとしたこと、小さなことに気づきを向けていきます。
そして、時間があったら、こんどは右の手にも、出会ってみてくださいね。

生活のすべてはタッチ。気づきあるタッチとともに、素敵な一日を。
Love アディプリヤ


追伸.トレーニングコースの最中は、瞑想としてのタッチを体験することの方に重きが置かれますが、もちろん、技術や解剖学を学ぶ機会もたくさんあり、講師のラサタ、カマラはそうしたニーズにも喜んで応えてくれます。
また、デモンストレーションは動画を撮影して参加者に配布するので、じっくりと復習ができます。
東京や名古屋では、練習会も頻繁に行われていて、希望する人々には、アルーンコンシャスタッチのセッションを提供できるアルーンラヴァーとして成長していける機会も準備されています。
ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。