2023/03/18

Day18:ゆっくりと/やりすぎない --- 意識的に過ごす21日間

ARUNにはヨガもあります。
「ARUN -NEOヨガ」と呼ばれる、感じることを大切にする、瞑想としてのヨガ。
Anubuddhaはボディワークに関わる前にはヨガのティーチャーでした。
インド・プーナでOshoの元にいた時代、Oshoからヨガをシェアするようにと言われたそう。
しかし、ほどなくリバランシングなどボディワークの動きが始まり、
それは果たせなかったのだと語ります。

なので、これはコロナ禍の恩恵のひとつなのですが、
1年半にわたり、オンラインでたっぷりと時間をかけ世界中の仲間に
OSHO Neo-Yoga Inner Mastery & Teachers' Training
を分かち合ってくれたAnubuddhaは本当に幸せそうでした。

そこではたくさんの秘宝が手渡されましたが、
そのなかで印象に残ったひとつに

「ゆっくりと/やりすぎない」

ということがあります。
とても当たり前でシンプル。でもすごく大切なこと。

これは特に「私にとっては」なのかもしれません。
私たちは(私は)何でも一生懸命にやりがちなのです。
やりすぎて、そして動きが速くなります。

ARUNの長期のトレーニングコースでは必ずヨガの時間があります。
朝はサンサルート、太陽礼拝で始まることがよくあるんですね。
ある時、その最初の動き、両手を上に挙げていく動きに入った瞬間、
Anubuddhaから「ゆっくりと」という声がかかりました。
そして「アディプリヤに言っています」と名指し!
もう忘れることできませんよね(汗)。

どこまでも効率優先、
目的地にいかに速く、無駄なくたどり着くかという姿勢で生きていた時期が、
私には結構長くありました。それは得意だったのです。
そのクセは今も注意しないとすぐ顔を出します。

速い動きは、感じるチャンスを奪います。
そして呼吸を置き去りにします。
途中の風景を見ていません。
たとえ同じアーサナをしていたとしても、全く違う質のものになってしまうのです。
とてももったいないこと。

Anashaも先日のブレス オブ メディテーション(瞑想呼吸)のクラスのなかで
「私たちは自然な呼吸よりも速く動いてしまいがちです」
と語ってくれていました。

自然な呼吸で身体が内側からタッチされ、拡がる動きと、
アーサナに向かう身体の動きが添っている時。
そしてそのプロセスに気づきの光がもたらされる時、
新たな扉が開いていきます。
身体の神秘との出会い。
それはゆっくりとした動きの中にあります。

そして「やりすぎない」こと。
限界までストレッチすることをしない。
8割くらいのところでとどまり、そこで自然な呼吸を続けていく。
ARUNヨガでは、どこまでストレッチできるか、美しいアーサナを作ることが目的ではありません。
むしろそれは落とし穴。
やりすぎてしまうと、そこには緊張が忍び込んでしまう。
身体からの静かな抵抗。扉は黙って閉じられ、かいま見えた神秘はまた遠のいていく。
身体はとても素直で正直だけど、その身を守るため、とても繊細にできているんですね。

そんな身体と対話をしながら扉が開かれる道をダンスするように探っていく。

さて、いろいろ話しましたが、ポイントはとてもシンプルです。
今日みなさんの動きの中で、「ゆっくりと/やりすぎない」を試してみませんか。
もともとそんなあり方で過ごしておられる方もたくさんいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方はさらに意識的に今、ここを感じてみるのはどうでしょう?
そうすると、速い動き、めいっぱいやることにも別の次元が開けてくるかも。

愛をこめて。アディプリヤ